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自動車工学を学べるのは大学だけじゃない? 進学先の考え方
自動車のことをもっと詳しく知りたい、その構造について体系的に知りたいという人におすすめなのが自動車工学という学問です。自動車工学を学ぶには大学に進むしかないと思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。進学先として考えられるもう一つの選択肢である専門学校も含めて、自動車工学を学ぶ方法について紹介します。
自動車工学とは
自動車はどのようにして走り、曲がり、止まるのか、その原理や構造、あるいは車体の設計やデザイン、各部の構成に至るまで、自動車全般に関する知識を学ぶのが自動車工学です。工学には社会的ニーズに応えるための学問という意味合いがあるため、多くの場合は理論だけではなく、自動車の設計や整備・修理など様々な実践的な技術も学んでいきます。
大学での学科選び
自動車工学を学ぶには、まず大学や短大、大学院に進む方法が考えられます。ただ、工学部に自動車工学科などとして専門の学科を設けている学校はあまり多くありません。定員も限られています。
ほかには、工学部または理工学部の機械工学科の中に、自動車工学研究室、自動車工学コースが設置されているというケースがあります。大学で自動車工学を学ぶならこれらの学科やコースを選ぶことになります。
ただし大学で自動車工学を学ぶ場合は、実践的な技術を習得するというより自動車工学に関連した基礎研究の知識を学ぶ傾向が強いようです。将来、自動車の開発や設計に携わりたいという人であればこれらの知識が役立つでしょう。
専門学校でも自動車工学は学べる
自動車工学を学ぶためのもう一つの方法は、「自動車学校」「自動車大学校」と呼ばれる専門学校に進むことです。これらの専門学校では自動車整備の知識と技術を学ぶことがメインとなります。しかし自動車工学についてもその理論を学び、実践的技術を身につけることができます。
大学との違いとしては、専門学校では即戦力となる人材の育成を目的としているため、より実践的な内容の授業が多くなることが挙げられます。カリキュラムには座学だけではなく、設備や施設、実習車を使った実習が多く組み込まれています。学科は1級整備士コース、2級整備士コースなどに分かれ、2年制、3年制、さらに5年制のコースが設けられていることもあります。
整備士に求められる知識の中にはもともと自動車の構造、機能に関するものなど、自動車工学と重なる部分が多くあります。また、1級自動車整備士ともなれば、それら工学的な知識はもちろん、最新の電子技術や環境保全、そして高度な整備技術など自動車全般についての広範な知識と技術を検定されます。自動車工学と整備について総合的に学びたいなら、1級自動車整備士の資格取得を目指す学科に進むのがおすすめです。
自動車工学を学びたい場合は大学だけでなく、専門学校への進学も視野に入れて考えてみましょう。自動車について学んだ知識をどう仕事に生かしていくかについても考慮しながら、自分に合った道を選ぶようにしてください。