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1~3級まで! 自動車整備士の試験内容
自動車整備士の試験はどのような内容で実施されているのでしょうか。自動車整備士の1級から3級まで、それぞれの学科試験と実技試験の概要を紹介します。
なお実技試験は、一種養成施設、二種養成施設の卒業、もしくは自動車整備技術講習会の受講などにより免除されます。
自動車整備士の試験は2種類ある?
自動車整備士の試験は、国土交通省による「自動車整備士技能検定試験」と、一般社団法人日本自動車整備振興会連合会による「自動車整備技能登録試験」に分かれています。
自動車整備技能登録試験は国土交通大臣の登録を受けた者が行う試験であり、試験に合格すると自動車整備士技能検定試験が免除されます。「検定」と「登録」で分かれてはいますが、受験資格はどちらも同じです。
このどちらを受けるかについてですが、双方の受験者数を見ると登録試験を受けるのが多くなっています。なぜなら国が行う検定試験は、対象となる種目が限定されており(ここ数年は「二級自動車シャシ整備士」のみ)で、他の種目を受験するには登録試験以外に選択肢がないためです。自動車整備技能登録試験は、各地域の自動車整備振興会で実施、受け付けています。
それでは次に、自動車整備技能登録試験の学科試験、実技試験はどのような内容なのか、級ごとに紹介していきましょう。
3級自動車整備士
3級自動車整備士の学科試験、実技試験の内容は次のとおりです。
学科試験
学科試験は以下の科目があります。
- 構造、機能及び取扱い法に関する初等知識
- 点検、修理及び調整に関する初等知識
- 整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する初等知識
- 材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する初等知識
- 保安基準その他の自動車の整備に関する法規
3級自動車シャシ整備士、3級自動車ガソリン・エンジン整備士、3級自動車ジーゼル・エンジン整備士、3級二輪自動車整備士ともすべて4択マークシート方式です。試験時間は各60分。出題数は30問。1問1点で30点満点です。
実技試験
実技試験は以下の科目があります。
- 簡単な基本工作
- 分解、組立て、簡単な点検及び調整
- 簡単な修理
- 簡単な整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い
30点満点で18点以上が合格、試験時間は30分です。
2級自動車整備士
2級自動車整備士の学科試験、実技試験の内容は次のとおりです。
学科試験
学科試験は以下の科目があります。
- 構造、機能及び取扱い法に関する一般知識
- 点検、修理、調整及び完成検査の方法
- 整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する一般知識
- 材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する一般知識
- 図面に関する初等知識
- 保安基準その他の自動車の整備に関する法規
2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、2級自動車シャシ整備士、2級二輪自動車整備士ともすべて4択マークシート方式で、試験時間は自動車シャシ整備士のみ60分、ほかは80分です。出題数は自動車シャシ整備士のみ30問、ほかは40問です。1問1点で30点満点または40点満点です。
実技試験
実技試験は以下の科目があります。
- 基本工作
- 点検、分解、組立て、調整及び完成検査
- 一般的な修理
- 整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い
30点満点で18点以上が合格、試験時間は30分です。
1級自動車整備士
1級自動車整備士の学科試験、実技試験の内容は次のとおりです。
学科試験
学科試験は以下の科目があります。
- 構造、機能及び取扱い法
- 点検、修理、調整及び完成検査の方法
- 整備用機械に関する初等知識
- 整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法
- 材料及び燃料油脂の性質及び用法
- 図面に関する一般知識
- 保安基準その他の自動車の整備に関する法規
1級大型自動車整備士、1級小型自動車整備士、1級二輪自動車整備士とも、すべて4択マークシート方式で、試験時間は100分です。出題数は50問。1問1点で50点満点です。なお筆記試験以外に口述試験があります。
実技試験
実技試験は以下の科目があります。
- 基本工作
- 点検、分解、組立て、調整及び完成検査
- 修理
- 整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い
40点満点で32点以上が合格、試験時間は30分です。
自動車整備士の過去の試験問題と解答は、一般社団法人日本自動車整備振興会連合会のホームページで閲覧できます。こちらも参考にして、試験対策を行いましょう。
参考URL:
一般社団法人日本自動車整備振興会連合会「過去の問題と解答」