バイク整備士(二輪自動車整備士)の仕事内容、収入は?

バイク整備士(二輪自動車整備士)の仕事内容、収入は?

オートバイをいじるのが好きな人にとって、バイク整備士は一度はやってみたいと考える仕事なのではないでしょうか。バイク整備士とはどんな仕事をするものなのか、また、気になる収入面や将来の独立開業についてもご紹介しましょう。

バイク整備士の仕事内容

バイク整備士は、二輪自動車の点検整備や故障箇所の修理などを行うスペシャリストです。原付バイク(原動機付自転車)から大型バイクまで各種バイクのステアリング、ブレーキの整備、顧客の要望に応じたチューニングなどを行います。

また、このバイク整備士に関連した国家資格として「二輪自動車整備士」があります。二輪自動車整備士の3級を取得すればバイクの基本的な整備を、2級を取得すればブレーキ、サスペンション、エンジンの分解整備のような高度な整備を行うことができます。車検代行を行うためにもこの資格は必須です。二輪自動車整備士を持たずに整備関連の作業をする人は、整備工や工員などと呼んで、整備士とは区別されます。

バイク整備士の収入

バイク整備士はバイクを扱う整備工場、ディーラー、バイクショップ、中古販売店などで働いています。個人店に近い街のバイクショップもあれば大手チェーン店もあり、それぞれで収入は違ってきます。バイクの基本的な整備だけを担当しているなら20代で年収180万円~250万円程度でしょう。車検業務や分解整備などを行う場合はもっと高くなり年収300万円~400万円程度になります。

年収アップを目指すなら、歩合制があるような職場で顧客対応を行い、要望に応じて細かいカスタマイズをしたり、車両やパーツの販売をしたりするケースが考えられます。また、整備士としての経験を積み、工場長や店長になってマネジメントに携わるようになることでも収入は上がります。バイク整備士だけでなく、4輪の自動車整備士の資格も取得すれば仕事の幅も広がるでしょう。参考までに、主に4輪を扱う自動車整備士の平均年収は420万円弱です。

バイク整備士が独立開業するには

バイク整備士としての将来を考えるなら、経験を積んで独立開業するという選択肢も考えられます。

バイク整備工場を経営する場合は、国から分解整備や車検代行を許可された認証工場を作ることを目指すべきです。認証工場として認められるには一定の広さ以上の作業場面積、工具・作業機械などの設備、自動車整備主任者を含む要員の確保という条件を満たす必要があります。
自動車整備主任者は認定工場に最低1名選任しなければならない役職者で、2級以上の自動車整備士の資格を保有していることなどの条件があります。まずここがハードルになるでしょう。

ほかにはバイクショップを開業することも考えられます。ただ、この場合も、多くはバイクを販売した顧客に対してアフターサポートとしての整備や修理を行って収益を出していくことになるはずです。最も利益が期待できるのはやはり車検代行です。

中古バイク販売ではインターネット上のオークション市場を利用してバイクを仕入れ、ショップもネット上に立ち上げて販売している人もいます。その場合は古物市場主や古物競りあっせん業といった「古物商」関係の申請をして認可を受けなければなりません。資金がどれくらいあるかにもよりますが、まずはこうした商売から始めてみるのも良いでしょう。

時代が変わってもバイクに対する需要は常に一定数あり、バイク整備士の仕事がなくなることはないでしょう。しかし、バイクは趣味的なアイテムのひとつともいえ、バイク単体の整備業だけでビジネスを成り立たせるのは難しい面もあります。販売・営業のスキルも身につける、4輪自動車も対象にするなど、仕事の幅を広げたり、何かしらの工夫をしたりすることを考えて挑戦するのがおすすめです。

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