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中古車販売店に整備士として就職した場合の仕事内容
中古販売店に就職して整備士として働く道を考えたことはあるでしょうか。中古販売業では整備士はなくてはならない存在です。もしも就職したらどんな仕事を行うのか、自動車中古販売店で働く整備士について解説します。
中古車販売店での整備士の仕事
中古車販売店ではさまざまな局面で車の点検整備を行います。中古車を仕入れた後の展示前点検整備、販売中の定期的な販売車両点検整備、売買が成立した後の納車前点検整備などがそれです。納車後に顧客からの依頼などに応じてアフター整備や修理、定期点検(車検)を行うのも重要な仕事です。
また、中古車販売店の整備士は、整備作業だけでなく仕事の幅を広げることができるのも特徴です。中古車販売店によっては、整備士が希望すればフロント業務や販売に携わることが可能です。あるいは車の買取に伴う査定業務を兼任して行う人もいます。
中古車販売店で就職したあとに取得できる資格
まず、一定のレベル以上の整備作業を行うには、国家資格である自動車整備士を取得する必要があります。
それとは別に、中古販売店で整備士として働きながら関連した仕事をこなしてスキルを身につけ、資格を取得することも可能です。
注目したい資格として挙げられるのは中古自動車販売士です。これは1年以上の実務経験を有するなどの条件をクリアする者が研修を受けて試験に合格することで取得できる、社団法人日本中古自動車販売協会連合会による認定資格です。車種ごとの特徴、使い勝手、価格、品質などを把握し、顧客が中古車を選ぶ際に最適な1台を提案するスキルと知識を身につけることを趣旨としています。
もうひとつ、査定関連で注目したいのが中古自動車査定士という資格です。こちらは一般財団法人日本自動車査定協会が定める認定資格です。
自動車販売や整備士として半年以上の実務経験を有するなどの条件をクリアした者が協会の研修を受けることで受験し、取得することができます。小型車査定士と大型車査定士の2種類があり、取得することで小型車もしくは大型車について査定を行うスペシャリストと認められます。資格がなければ査定ができないわけではありませんが、査定士を名乗ることでより信頼性が増します。
中古車販売店で整備をするメリット
中古車販売店で整備をすることには、どんなメリットがあるのでしょう。
決まったメーカーの自動車のみを扱うディーラーと比べると、中古車販売店ではさまざまなメーカーや車種、年式の車を扱うことができます。車好きな人にとっては多くの車をいじることができ、汎用性の高いスキルを身につけられるでしょう。
また、前出のように、職場によっては希望すれば販売や査定の仕事にも関わることができるのも魅力です。顧客対応などを行って自身の役割が広がればその分、収入アップも期待できます。一方で、あくまで整備の仕事のみに専念したいという場合は、顧客対応はほかのスタッフに任せて、自身は点検整備のスキルを十分に生かして作業に集中する働き方を選択することも可能でしょう。
中古車販売店には個人店のような小さなショップから、新車販売も行う大規模な全国チェーン店まで、さまざまなタイプのお店があります。整備士として働くには整備工場やディーラーなどほかにもいくつかの就職先が考えられますが、それらの中に中古販売店も加えれば、ぐっと選択肢が広がるでしょう。