外国車ディーラーに勤める整備士の仕事、国産メーカーとの違い

外国車ディーラーに勤める整備士の仕事、国産メーカーとの違い

国内メーカー系のディーラーと同じように、海外メーカーの車を専門に扱う外国車ディーラーでも、自動車整備士が働いています。外国車ディーラーの整備士の仕事は、一般的なディーラーの整備士の場合と比べてなにか違いがあるのでしょうか。外国車ディーラーにおける整備士の仕事について紹介します。

外国車ディーラーとは

外国車ディーラー(輸入車ディーラー)とは、特定の海外メーカーと正規な代理店契約を結び、外国車を日本に輸入して販売している会社のことです。
そこで扱われる外国車(輸入車)はユーザーからディーラー車と呼ばれることがあります。ディーラー車以外の外国車は並行車と呼ばれ、こちらは本国で販売されている車を会社または個人が買い付けて輸入した外国車のことです。ディーラー車は通常、日本向けに仕様などがアレンジされています。

国内メーカー車と外国車で整備士の仕事は違う?

国産車も外国車も同じ自動車です。しかし、整備の仕事で外国車を扱う場合、国産車とは異なる点がいくつかあります。内装の造りが違っていたり、電気・電子系統のシステムが独特だったり、そのメーカー特有の装備があることも珍しくありません。トルクスレンチやドライバーなど国産車とは違う規格の工具が必要なこともあれば、専用の診断機を使わなければならないケースもあります。

そのため、一般の整備工場の中には国産車のみしか扱っていないケースも見られます。一方で、どんな外国車の整備も行うという整備工場は、その点を自社のアピールポイントにしています。外国車のみを対象とする外国車専門の整備工場も存在します。

しかし、外国車を扱う整備士が最も多く働いているのは外国車ディーラーです。
外国車ディーラーの中には、自社で扱っている海外メーカー車の整備に精通した整備士に、独自の格付けをしている会社もあります。特定の海外メーカーに関するスペシャリストを目指すのであれば、そうした専門的な整備士の育成に力を入れている外国車ディーラーを探してみると良いでしょう。
また一般的に、外国車ディーラーでは国産メーカー系ディーラーよりも高級車を扱う機会が多くなります。お客様の層も異なるため、対応の仕方も違ってきます。車にこだわりを持つお客様も多く、お客様が整備士を指名できる外国車ディーラーもあるようです。

外国車ディーラーの整備士として就職する方法

国産メーカー系ディーラーと同じく、外国車ディーラーでも新卒の採用を行っています。自動車整備士になるための専門学校に進み、資格を取得して挑めば道が開けるでしょう。その際、専門学校は実習車として外国車を多く用意しているところを探しましょう。実際に外国車で実習を行い、知識・技術を身につけておけばその点を面接などでもアピールできます。

また、多くの外国車ディーラーでは整備士経験者の中途採用も行っています。国産メーカー系ディーラーや一般の整備工場で働いていた人でも、有資格者であれば採用される可能性は十分にあるでしょう。

外国車が好きな人にとって、外国車ディーラーに整備士として勤務することには大きな魅力があるはずです。専門学校に進むのであれば、国内メーカー系列の学校よりも外国車の整備についても学べる学校を選ぶほうが良いでしょう。国産メーカーの車を扱うのとは違う部分があるということを理解した上で、目指すようにしてください。

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