建設現場の機器メンテナンスをする建設機械整備士の仕事内容

建設現場の機器メンテナンスをする建設機械整備士の仕事内容

建設現場などで使う建設機械の整備を専門に行う「建設機械整備士」という職業があります。通常の自動車整備士とはどこがどのように違うのでしょうか。建設機械整備士の具体的な仕事内容や関連する資格についてご紹介しましょう。

建設機械整備士とは?

建設機械整備士とは建設現場でクレーン車やショベルカーなど建設機械(建機、重機)の整備点検を担当する仕事です。

後述しますが、建設機械整備士という資格は存在せず、関連したものとして建設機械整備技能士という国家資格があります。

就職先は建設会社をはじめ、建設機械メーカー、建設機械販売会社、重機レンタル会社、建設機械を扱う整備工場などです。

建設機械整備士の主な仕事内容

建設機械の各種整備、修理、カスタマイズなどを行うのが建設機械整備士の仕事です。これらの作業は建設現場や工事現場で行うこともあれば、整備工場で行うこともあります。整備点検作業が中心ですが、販売会社などの場合は顧客への使用方法説明、安全講習、メンテナンス講習などの営業支援業務に携わることもあります。

また、建設機械や荷役運搬機械、高所作業車などは、労働安全衛生法によって「定期自主検査」をすることが義務づけられています。これは一般の自動車で言うところの車検に近いものです。建設機械整備技能士の有資格者は、車両系建設機械などの事業内検査者および検査業者所属検査者としての資格が得られます。

建設機械整備士に必要な資格

建設機械整備技能士は建設機械の整備技能を認定する国家資格です。資格を取得することなく「建設機械整備技能士」と称することは、職業能力開発促進法によって禁じられています。

試験には特級、1級、2級があります。このうち特級は建設現場の管理者または監督者が持っているべき程度の技能を求められるとされています。1級は上級技能者、2級は中級技能者が持っているべき程度の技能が想定されています。

受験資格は、2級は実務経験2年以上、1級は7年以上の実務経験または2級合格後2年以上の実務経験となっていますが、学歴により実務経験が不要となります。特級は1級合格後5年以上の実務経験が必要です。いずれの等級も資格取得のためには学科試験と実技試験に合格しなければなりません。試験は都道府県職業能力開発協会が実施しています。

また、建設機械整備士として活躍するには、建設機械整備技能士以外にも、建設旋行管理士、建設機械旋技士、移動式クレーン運転士といった資格を持っていると有利です。さらに大型特殊自動車免許を取得していれば、クレーン車、ショベルカー、ブルドーザーなどの大型特殊自動車を公道で運転することができます。

自動車の中でも車両系の建設機械に興味があり、整備や機械いじりが好きという人なら、建設機械整備士は非常に魅力のある仕事でしょう。ニーズも安定しています。資格の取得を視野に入れながら、建設機械整備士になることを目指してみてはいかがでしょうか。

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