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それぞれ何が違う? 取り扱い車別のディーラーの仕事内容
整備士を目指す人たちの中で、ディーラーは人気の職場のひとつです。しかし同じディーラーでも、取り扱っている車の種類によって職場の特徴と仕事内容が異なります。どのようなディーラーがあって、整備士はそこでどんなことを求められるのか、各種ディーラーにおける整備士の仕事について解説します。
ディーラーで働く整備士の基本的な仕事内容
多くのディーラーには営業(セールス)部門のほかに、サービス部門があります。サービス部門とはお客様が購入した新車の1ヶ月・6ヶ月無料点検、法定12ヶ月・24ヶ月点検、車検、修理などを行うところです。
ディーラーで働く整備士は、基本的にこのサービス部門に所属して、車の整備を担当します。同じサービス部門の中に受付やお客様対応をするフロントと、整備に携わるメカニックで分かれていることが多いですが、中にはメカニック担当者がお客様対応をこなすケースも見られます。
いずれにしろどのディーラーでも、整備士は整備、点検、修理の仕事をメインに行います。中でも最も多い作業は点検でしょう。特に新人の場合は点検作業から始めることが多いようです。一方、エンジンを取り外すなど分解整備を行うのはある程度キャリアを積んだ整備士であることが多いようです。
外国車ディーラーの特徴
外国車(輸入車)ディーラーの場合には、国産車とはパーツの配置などが異なるため、外国車に関する特別な知識が必要になります。
また、外国車ディーラーには正規ディーラーのほかに、複数のメーカーやブランドの車を販売している会社もあります。その場合はメーカーごとに整備の基準が変わります。メーカーが異なると、特別な規格の工具や専用の診断機を使わなければならないケースも出てくるため、幅広い知識と対応力が必要です。
大型車ディーラーの特徴
大型車とは大型トラックやバスのことです。ほとんどは業務用車であり、そのため自家用車とは点検基準が異なります。また大半はディーゼル車です。
大型車は自家用車と比べて全体のサイズが大きく、部品も大きく重いため、作業には専用の工具や機械を使うことになります。また長距離を走り、稼働率も高い車が大半なので、消耗が激しいことを前提として点検や整備を行うことになります。
資格は国家資格である「2級ジーゼル自動車整備士」が必要です。加えて大型免許の取得も求められます。また「1級大型自動車整備士」という資格もありますが、まだ試験が実施されていません。
軽自動車ディーラーの特徴
軽自動車ディーラーで働く整備士の仕事内容は、通常の自動車ディーラーの整備士の場合とそれほど大きな違いはありません。ただ、あえて言えばターゲットが女性や高齢者が多いという特徴はあります。そのため、車について優しくわかりやすく説明できるようなスキルが必要になるでしょう。
一口にディーラーと言っても、取り扱っている車の種類によって整備士の仕事内容は少しずつ異なります。それぞれの特徴を理解、把握して、就職先を決めるようにしましょう。