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自動車整備士も接客をする? どんな接客をすることがあるの?
自動車整備士は、車を相手に黙々と作業をする仕事、というイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、実際の整備士の仕事には多くの場合、「接客」が含まれます。整備士が担当する接客とはどのようなものなのか、その中身についてご紹介しましょう。
自動車整備士の仕事内容
自動車整備士の仕事内容として真っ先に思い浮かぶのは、車の診断と修理、そして各種点検整備でしょう。もちろん、その認識は間違ってはいません。車の点検整備、緊急整備、分解整備に伴う整備、分解、組立の技術と知識を持っているのが、自動車整備士の最大の強みです。
しかし、自動車ディーラーに所属するにしろ、整備工場に所属するにしろ、自動車整備士の仕事は車のみを相手にしていれば良いとは限りません。
言うまでもないことですが、どんな車にも、その持ち主=お客様がいます。自動車整備士が仕事を進める上で、お客様とコミュニケーションをとるのはめずらしいことではありません。整備や点検について説明をしたり、逆に車の状態をお客様に聞いたりすることもあります。勤務する会社の組織や部署などによっても異なりますが、多くの場合、接客も自動車整備士の大切な仕事になることを覚えておきましょう。
自動車整備士はどんな場面で接客をするの?
ディーラーや整備工場に勤務する自動車整備士の場合は、車を持ってきたお客様に対する接客が中心となります。通常、これらの店舗にはサービスフロントと呼ばれる接客担当者がいます。しかし、最初の対応はサービスフロントが行うものの、その後の専門的な説明は整備士にバトンタッチするというケースや、会社によっては整備士がフロント業務も多くこなすというケースもあります。
接客の内容は、車検や定期点検であれば点検項目について説明するのが中心です。お客様に問診をして車の状態をヒアリングし、それに対してどのようなメニューがあるかを説明するといった形が多いでしょう。また、修理なら故障箇所を調べてその診断結果やどのような修理が必要だと考えられるか、その場合、どれくらい修理代がかかるかなどを説明することになります。
自動車整備士が接客技術を磨くためには
整備士にも接客スキルが求められる理由としては、整備士が直接、お客様と接したほうが顧客満足度のアップが期待できるからという点が挙げられます。自分の所有する車を点検整備や修理に出す際、作業に携わる現場のスタッフと直接話せたほうが安心できるのは当然のことといえます。
そのため、ディーラーや整備工場でも、整備士に接客技術に関する研修を実施するところが増えています。接客技術を磨きたいと考えるなら、外部研修や社内のロールプレイングなどに積極的に参加してみると良いでしょう。また、自動車整備士を養成する学校でも、授業で接客コミュニケーションについて学ぶことができます。学生なら、アルバイトでカー用品店、もしくは車関係に限らず何らかの接客業に挑戦してみるのも貴重な経験になるはずです。
自動車整備士にも接客対応が求められる時代、接客技術を持っていれば就職活動時にそのことをアピールできます。もちろん、仕事を始めてからも大きな武器になるでしょう。コミュニケーションが苦手という人でも、基礎から学べば必ずそのノウハウを身につけられます。整備士を目指すなら整備技術だけでなく、接客技術についても学ぶことを視野に入れておきましょう。