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バイク整備士(二輪自動車整備士)ってどんな資格? 取得するためには
オートバイが好きな人であれば、一度はバイク整備士になることを考えたことがあるのではないでしょうか。バイク整備のプロになるには「二輪自動車整備士」という国家資格を取得することが必要です。今回は、この資格について、詳しく解説します。
バイク整備士(二輪自動車整備士)とは
バイク整備士は二輪自動車(オートバイ)を整備するスペシャリストです。正式名称は「二輪自動車整備士」であり、国家資格を取得した者のみがこの名前の職業に就くことができます。
資格を取得せず整備工場などで作業をする人は、整備工や工員などと呼んで区別します。オートバイや自動車の整備を行う指定工場または認証工場には、工員のうち一定数以上の整備士有資格者が必要です。なお、二輪自動車整備士は四輪の「自動車整備士」という国家資格の一種です。
バイク整備士の種類
二輪自動車整備士には1級から3級までありますが、1級二輪自動車整備士の試験は平成28年度現在まで実施されたことがないため、実際は2級と3級の有資格者のみが存在します。
3級二輪自動車整備士
3級二輪自動車整備士はオートバイや原動機付自転車のステアリングやブレーキなど、各部・装置の基本的な整備を行います。受験資格は条件によって様々ですが、たとえば大学、高等専門、高等学校、学校卒業者で自動車や機械等に関する課程を修めていない人の場合は1年以上の実務経験が必要です。
一方、高等学校の自動車科を修了している人の場合は、卒業と同時に受験資格が得られます。
2級二輪自動車整備士
2級二輪自動車整備士になれば、オートバイや原動機付自転車の整備全般を単独で行うことができます。受験資格は自動車、機械等に関する課程を修めていない人の場合はまず3級二輪自動車整備士に合格し、さらに3年以上の実務経験が必要となります。
大学または高等学校で、機械科や自動車科を卒業している人の場合は、3級二輪自動車整備士に合格した後、1年6カ月(大学卒)以上か、2年以上(高等学校卒)の実務経験が必要です。なお、自動車整備専門学校(2級整備士養成課程)を修了している人の場合は、卒業と同時に2級二輪自動車整備士の受験資格が得られます。
1級二輪自動車整備士
2級二輪自動車整備士に合格し、さらに1級二輪自動車整備士を目指す場合は、2級自動車整備士の合格日から3年以上の実務経験が必要です。
また、整備の実務経験のない人でも、一種養成施設(学校)の1級課程を修了し、2級二輪自動車整備士に合格すればそのまま受験資格が得られます。しかし、前述のように1級二輪自動車整備士の試験は現在まで実施されたことがありません。
バイク整備士の資格を取得する方法
上記で述べたように、バイク整備士として働くには養成施設に通って知識と技能を身に付け、卒業して資格を取得する方法と、実務経験を積みながら試験にチャレンジする方法があります。
バイク整備工場、オートバイメーカー、販売店での就職や、将来、独立することなどを視野に入れるなら、2級二輪自動車整備士を取得するのがおすすめです。
そのためには、高校を卒業後、2年制の自動車整備士の養成施設に入学するのが最も近道です。養成施設では四輪の自動車整備士についても学べるので、四輪の資格も取っておけば自動車整備士としても活躍できるため、さらに将来の選択肢が増えるでしょう。
バイク整備士(二輪自動車整備士)になるには、さまざまな条件があります。卒業する学校や在籍していた学科によって、資格取得にかかる時間は異なりますが、知識と経験を身に付ければ不可能な道ではありません。興味がある人は、まずは自動車整備士の養成施設に入学し、経験を重ねることを考えてみてはいかがでしょうか。