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自動車整備士になるためにかかる費用は?奨学金はもらえる?
自動車整備士になるためにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。また、自動車整備士の専門学校に通う場合、奨学金などの制度は利用できるのでしょうか。ここでは東京自動車大学校の2級整備士コースの場合を例にとって、自動車整備士の専門学校に入学して学ぶ場合にかかる費用と、奨学金制度などについてご紹介します。
自動車整備士になるためにかかる費用
自動車整備士になるために自動車整備学校に入学すると考えると、その学費はどれくらい必要なのでしょうか。
東京自動車大学校の「2級整備士コース(2年間)」の場合で見てみると、その金額と内訳は以下のようになります。
入学金 330,000円
授業料 840,000円
実習費 520,000円
施設維持費 660,000円
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合計 2,350,000円
また、上記に加えて、その他諸費用として、実習作業服、実習帽、実習靴など実習授業に必要な用品購入代や、教科書代、資格試験受験料、スキー研修費(自動車整備科のみ)などもかかります。その他費用の合計は年額約160,000円程度を先に納め、実費との差が生じた場合は卒業後に返金するという形になっています。また、希望者は海外研修に行くこともでき、その場合は別途、旅費と研修費用がかかります。
自動車整備士の専門学校に通うとき奨学金はもらえる?
自動車整備士の専門学校に通いたいけれど、家庭の事情で難しいという人もいるでしょう。そのような場合、奨学金をもらうことはできるのでしょうか。また特待生制度はどうでしょう。東京自動車大学校の制度をそれぞれ見てみます。
奨学金
東京自動車大学校では日本学生支援機構の奨学金が利用できます。無利子の第一種奨学金の場合、月額で自宅通学者30,000円または53,000円、自宅外通学者30,000円または60,000円が貸与されます。また、有利息の第二種奨学金の場合、月額で30,000円、50,000円、80,000円、100,000円、120,000円から任意選択が可能です。いずれに場合も奨学金の貸与期間は、採用決定の4月から在学する修業年限の終期までになります。これらの奨学金は卒業後に返済していくことになります。
また、これ以外に、条件によって財団法人東京都私学財団(東京都育英資金)、財団法人交通遺児育英会、母子家庭福祉貸付(修学資金)、生活福祉資金貸付制度(修学資金)、新聞奨学生制度が利用可能です。
さらに、日本政策金融公庫(国の教育ローン)をはじめとする教育ローンも利用可能です。
特待生制度
特待生制度は学業成績が優秀な学生に対し、授業料の一部を免除とするものです。東京自動車大学校では、60名(前期55名、後期5名)を募集。優遇内容はAランク・特待生は1年次の授業料前期分・実習費前期分・設備費前期分を免除(合計505,000円免除)、Bランク・特待生は1年次の前期分を免除(210,000円免除)、Cランク・特待生は1年次の前期分より100,000円減免となっています。出願基準は新卒・既卒とも対象で、自己推薦書を提出できる方です。選考方法は提出書類(入学願書、高等学校調査書、自己推薦書)による総合選考となっており、さらに筆記試験、筆記試験合格者を対象とした面接試験が行われます。
自動車整備士になるために専門学校に通う場合、ある程度のまとまった費用がかかります。東京自動車大学校では、上でも述べたように経済的理由によって就学が困難な学生に向けた奨学金制度や特待生制度などを用意しています。詳しくは学校担当者が問い合わせていただくか、保護者向け説明会でも相談を受け付けているのでご利用ください。