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自動車整備士は海外でも活躍できる仕事?
自動車整備士に対する需要は国内だけに限らず、海外でも広がっています。もし自動車整備士として海外で活躍するには、どのような方法があるのかを考えてみましょう。
日本の自動車整備士が海外で活躍できる理由
東南アジアや南米など、日本車が多く普及している国では、日本車を整備できる技術を持つ人が非常に重宝されます。
これらの国には日本から日本車が中古車として輸出され、現地で販売されています。その販売店では、現地で売る車の検査、点検、整備、修理などの仕事を行うエンジニアが求められています。さらに、日本の自動車整備士には、現地の作業員に対する教育や指導者としての役割を求められることもあります。
ほかには欧米などの先進国で働く方法もあります。その場合も日本車を主に扱う修理店などで働けば技術を生かすことができます。日本の自動車整備士は仕事が丁寧な人が多いというイメージがあり、評判が高いようです。
ただし、たとえばアメリカにはASE(Automotive Service Excellence)という資格があり、これは自動車整備を行うのに必須ではありませんが、取得していれば修理工としての技術が認められるものです。アメリカやヨーロッパで本格的に自動車整備士として働きたいのなら、この資格を取得すると良いでしょう。
海外で自動車整備士として働くには
具体的に海外で自動車整備士として働くには、どのような方法があるのかを考えてみましょう。
海外展開している日本法人に就職もしくは、転職
可能性が高いのは日本の貿易会社、自動車関連企業が、海外に展開している日本法人(新車・中古車販売店など)に転職する方法です。日本で求人を見つけることができれば、就職活動も普通の転職と同じように行うことができます。日本で面接を受け、その後、海外で勤務という流れになるでしょう。多くの場合、仕事内容を事前に教えてもらえますし、現地での住居探しなどもサポートしてもらえるはずです。
ワーキングホリデーを活用
海外で活躍したいなら、ワーキングホリデーを利用する方法も視野に入れてみましょう。たとえばオーストラリアでは日本車が多く走っていますが、自動車整備士の数は十分に足りていません。実際に整備士が不足しているため、オーストラリアでは永住権取得のための職業リストに入っているほどです。日本人が経営する自動車整備工場もあり、働くチャンスが十分にあると言えます。ただし、英語力は必須、日本の運転免許証は州により規定が異なるので、オーストラリアの免許か国際運転免許証(国外運転免許証)があったほうが有利です。
また、オーストラリアの永住権取得を目指して、現地の専門学校に通いながら自動車整備士資格を取得する人もいます。
海外での待遇
東南アジアや南米で働く場合の給与は日本で働く場合とそれほど変わらないでしょう。ただし、これらの国は物価が安いため、相対的には待遇が良いと言えます。現地の作業員を指導するような立場に就くことになれば、肩書も保証されます。
欧米の場合はそれほど好待遇とは言えません。ただ、技術力があれば、食べていけるだけのインカムを得ることはできるでしょう。
日本車が世界中に普及している現在、日本車の整備ができる自動車整備士に対しても一定の需要があります。海外で働いてみたいと考えているなら、自動車整備士の資格を取得し、技術を身につけることを考えてみてはいかがでしょうか。